本記事では、こういった疑問に答えます。
このような内容について、 実際に未経験からエステサロンを開業したオーナー目線で解説していきます。
1.【具体例あり】いいコンセプト、NGコンセプトの違いを解説
まずは具体例を使いながら、コンセプトについて解説していきます。
これを読めば、コンセプトに対するイメージがグッと湧きやすくなると思います。
コンセプトとは?
コンセプトとは、一言で言うと「あなたはどんなサービスを提供しているのか?」のことです。
この質問に対してすぐ答えられる人は、すでにコンセプトを作ることができています。
逆に今しっかり答えられなかった人は、この記事を読んで実際にコンセプトを作ってみましょう。
いいコンセプトの例
まずは具体例を見てみましょう。
この有名なコンセプトですが、先ほどの問いに対してきちんと答えられていることがわかるかと思います。
この例から分かる通り、いいコンセプトには次の2つの要素があります。
①具体的なイメージが湧くこと
②他とはどう違うのかが明らかであること
では他の具体例も見てみましょう。
こちらも有名なコンセプトですね。
具体的にどんな場所を提供していて、他のコーヒーショップとはどう違うのかが明確なので、良いコンセプトと言えるでしょう。
ちなみにスターバックスは「第三の場所(サードプレイス)」というテーマを掲げていますが、これはコンセプトではありません。
あくまでも「あなたはどんなサービスを提供しているのか?」の答えになっているものがコンセプトです。
最後に手前味噌ですが、このサイトのコンセプトも載せておきますね。
NGコンセプトの例
では逆に、良くないコンセプトについても見ていきましょう。
まずは具体例を挙げていきます。
これらはいいコンセプト①「具体的なイメージが湧くこと」を満たしていません。
確かになんとなく良さそうなエステサロンなんだろうという雰囲気は伝わりますよね。
しかし「綺麗」「幸せ」ではあいまいすぎてしまい、人によって受け取り方が大きく異なります。
もしこのコンセプトを改善するのであれば、あなたが思う綺麗とは何か、どんな状態が幸せだと思うのかをコンセプトに盛り込めると良いでしょう。
もう一つ具体例を見てみましょう。
これらは最初の例よりは具体的になりました。 しかし、これだと②「他とはどう違うのかが明らかであること」を満たしていません。
どのエステサロンも綺麗に、そして幸せになることを目指しています。
あなたが他のサロンとは違う手段で綺麗にすることができたり、幸せにすることができるのであれば、それもコンセプトに盛り込みましょう。
2.いいコンセプトの作り方5ステップ
具体例を使ってイメージが湧いてきたところで、実際にコンセプトを作ってみましょう。
次の5ステップに沿って考えてみると、いいコンセプトを作ることができます。
(ここでは既にサロンを開業した方向けに書いていきますが、これから開業する方も使うことができます。)
①なぜこのサロンを開いたのか(開きたいのか)?
まずはサロンを開いた理由から考えます。
お客様に対する想いや自分自身の開業までのエピソードを書き出してみます。
昔からずっと便秘に悩まされ、お腹を中心に体全体の不調を感じていた。
体の不調は仕事にも影響するようになり、日々のストレスを抱えきれない所まで達してしまった。
なんとか解決しようと自分なりに色々試した結果、腸もみがきっかけとなり便秘が解消。
長年の悩みがほどけるように改善していく体験をした。
同じように悩んでいる人を救いたいと思い、腸もみに特化したサロンをオープンした。
②どんな悩みを解決できるのか(したいのか)?
次に、あなたのサロンが解決できる悩みを考えます。
ここで重要なのは、手技や施術ではなく「悩み」を考えることです。
お客様は技術に興味があるわけではなく、自分の悩みが解決するかどうかだけに興味があります。
これまでに施術したお客様はどんな悩みが解決して喜んでくれたのかを書き出しましょう。
・お腹の調子が悪い
・お腹が張ってしまい辛い
・またそれによってスタイルが崩れてしまう
・腸の不調によって肌が荒れてしまう
・慢性的に気分が優れない など
③誰の悩みを解決できるのか(したいのか)?
他との差別化、として使いやすいのが、誰の悩みを解決するかです。
例えば同じダイエットでも、男女はもちろん20代と40代でも悩みが全く異なります。
これまで来店してくれたお客様の中で一番喜んでもらえる確率の高かった人物像を書き出してみましょう。
・30〜40代の女性
・バリバリ働いていてかなり忙しい
・その結果、セルフケアにかける時間があまり取れていない
・便秘などの身体の不調だけでなく、仕事や職場での人間関係のストレスが溜まっている など
④他のサロンとどこが違うのか?
ただ腸を揉んで終わりではなく、施術を受けて心からリラックスできるようにしている
照明を暗く、より日頃の忙しさを忘れて非日常を味わえるような空間・アロマの香りにもこだわっている
また、栄養学についても資格をとっており、食生活アドバイスなど腸内環境を整えるための知識も教えることができる など
⑤書き出したアイデアをまとめ、コンセプトの形にする
重要なのは、「あなたはどんなサービスを提供しているのか?」に対する答えの形になっていることです。
何度作り直しても良いので、まずは色々組み合わせて形にしてみましょう。
「腸もみ」と「癒し空間」で心身をととのえ、働く女性をあらゆるストレスから解放する腸もみサロン
出来上がったら、いいコンセプトになっているかをチェックしてみます。
①具体的なイメージが湧くこと ②他とはどう違うのかが明らかであること
この2つを満たしていれば、あなたが作ったコンセプトはいいコンセプトです。 自信を持ってサロン経営に活用していきましょう。
3.実際コンセプトって本当に必要なの?活用の仕方を3つ紹介
せっかくコンセプトを作ったところで、活用しなければ意味はありませんよね。
実際のエステサロンの経営において重要なのは、どんな場面においてもコンセプトが反映されていることです。
ここでは具体的な活用例として3つ解説します。
活用例①サロンの内装作り
まずはサロンの内装作りです。
初めて内装を作るときは、「おしゃれ」「かわいい」というある一部分を集めたような内装を作ってしまいがちです。
コンセプトを念頭に配置や備品を決めていくと、全体的に調和の取れた内装を作ることができます。
例えば上記のコンセプト例では、
✔️観葉植物を多めに配置して、リラックスできるようにする
✔️デザインの入った備品は避けてシンプルなものを選ぶ
活用例②メニュー作り
次はメニュー作りです。
サロンのメニューは自由に組み合わせて作れる分、意外と悩むことも多いのではないでしょうか?
そんな時はコンセプトを見直し、きちんとコンセプトに沿ったメニューになっているのかを確かめると良いでしょう。
活用例③集客・HP・SNS作り(世界観・ブランドづくり)
最も活用する機会があるのは集客です。
コンセプトがあるからこそ、「誰の」「どんな悩みを」「どうやって解決するのか」を強く打ち出すことができます。
コンセプトに共感したお客様がきてくれることで、同じ施術でも満足度が高まり、結果として顧客単価を上げられることにもつながります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はエステサロンのコンセプトについて解説しました。
コンセプトの作り込みは確かに大変ですが、その分得られる対価は非常に大きいです。
いいコンセプトが出来上がれば、他のサロンとは格段にレベルの違うエステサロンを作ることができます。
また、コンセプトは開業後も何度も見直して修正していくのがおすすめです。
この記事を繰り返し読み、あなただけの良いコンセプトを作り上げていってください。
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