エステサロンを未経験から開業するには?方法や年収について解説

サロンを作る
✔️よくある悩み
未経験からでもエステを開業することはできるのか?
・もし開業できたとしたら、年収はどれくらいか?
・私は開業に向いているのか?開業に向いている人の特徴が知りたい
本記事では、こういった疑問に答えます。
✔️本記事の内容
  • 未経験からエステサロンを開業するのは可能?
  • 開業後の年収は?シミュレーションとともに解説
  • これができればOK!開業に向いているのはこんな人

このような内容について、
実際に未経験からエステサロンを開業したオーナー目線で解説していきます。

1.未経験からエステサロンを開業するのは可能?

まず、未経験からでもエステサロンを開業できるのか?について解説していきます。
これを読めば、イメージが湧いてくると思います。

結論:不可能ではありません

なぜなら、エステサロンは開業のために絶対に必要な資格や免許がないからです。
極論を言ってしまえば、資金さえあればすぐにでも開業することができます。
ただし、全くの未経験からいきなり開業をするのはリスクが大きく、おすすめできません。

未経験からエステサロンを開業する場合、次の3つの道があります。

いきなり開業する
スクールなどに通ってから開業する
実際にエステサロンに勤めてから開業する

①を選択したい場合、すでに経験を持ったスタッフを雇って開業するしかありません。
この場合は自身はオーナー業に専念することになるため、もし誰かを雇用した経験がなければハードルはかなり高いです。
またお客様と接する機会はほとんど持てないため、施術によってお客様に喜んでもらうなどのやりがいは感じにくいでしょう。

②を選択することも不可能ではありませんが、こちらも難易度は高めです。
なぜなら、「学んだことを活かせる能力」と「本当に良いスクールを探す選球眼」が必要だからです。
また開業そのものに資金が必要であるにもかかわらず、スクール代としてさらに初期費用がかかってしまいます。
(新しいことを学ぶことが好きで、教養としてスクールに通うのであれば全く問題ありません。)

自分で施術もしたいなら、一度エステサロンに勤めるべき

未経験から開業に挑戦するのであれば、③がおすすめです。
一度勤めてみることで、エステ業界の基本を理解することができます。
例えば爪の長さや髪型、カウンセリングの仕方や口調・応対といった「常識」というような内容です。

もしこれを知らずに開業し、お客様が不快に思っていたとしても、指摘してくれる人がいません。
気づけば閑古鳥のサロン、しかも自分で原因が分からない!ということにもなりかねません。

その他、開業する前にエステサロンに勤めてみるメリットは他にもたくさんあります。

・エステティシャンという仕事が自分に合っているか確かめることができる
・実際にサロンで働いている人から研修を受けることができる
クレーム対応や事務作業などやりたくない仕事も経験することができる
・お客様と直接関わることで、どんな悩みを抱えている人が多いのか、より深いリサーチができる
・大体の忙しさと集客人数に対して、月の売上がどのくらいあるのかを知ることができる

「勤務期間が長い=開業後の成功率が高い」ではない

一度エステサロンに勤めてみることを勧めましたが、何十年も働く必要はありません
最短6ヶ月〜1年くらい働けば、独立して開業することも可能です。
その間に学べることは全て学び切るという意識で働くと良いでしょう。

勤務期間が長ければ長いほど、開業後の成功率が高くなるという訳ではありません。
よくある勘違いですが、勤務中に自分についたお客様を引き抜くことは基本的にはNGです。
また従業員の間では経験することができない仕事もあるため、ある程度経験できたと感じたら思い切って開業に向けて行動してみましょう。

2.開業後の年収は?シミュレーションとともに解説

実際にエステサロンを開業したら、どれくらいの年収になるのでしょうか?
ここからは開業後の収入について、具体的にシミュレーションしながら解説していきます。

目標は「年収300万円」です

夢のない数字と思いましたか?
しかしこれは「成功例」の数字です。
内訳を考えてみましょう。

年収300万円:月に25万円の給料を自分に出すには?

・利益:25万円(これが自分の給料)
+経費:25万円(家賃10万円・広告費5万円・その他経費5万円・初期費用返済5万円)
ーーーーーーーー
=売上:50万円

→ 売上を50万円以上あげる必要がある

仮に客単価が8,000円だとすると、およそ63人の来店が必要です。
(8,000円 × 63人 = 504,000円)
25日営業するとして、1日に2.5人以上の施術をしていくことになります。

これを1年間休まず継続して、ようやく手が届くのがこの「年収300万円」という数字です。

年収をもっと上げていくためには?

年収を上げるためには、サロンとして「利益」を出す必要があります。
利益は「売上を上げる」「経費を下げる」という2つの要素で挙げていくことができます。

具体的な方法を挙げていくとキリがありませんが、この2つを改善してくことによって利益が上がります。
逆にこの2つを改善できない限り、自分の年収は上がらないということを理解しておくと良いでしょう。

プライベートの時間も確保するには?

エステサロンを開業する目的として、自由に働きたいと考えている人は少なくないと思います。
しかし、収入を上げるために24時間365日働いていては一生実現しません。

プライベートの時間を確保するには次のような考え方が必要です。

リピーターを増やす

リピーターを増やせば働く時間が短くなる、と聞いてもイメージできないかも知れません。
リピーター増加から働く時間の減少までの流れは以下の通りです。

リピーターが増える

初回割引で来店するお客様が少なくなる

客単価が上がる

目標売上に対して必要な施術人数が少なくなる

働く時間が減る

上記の例で、仮に客単価が8,000円から12,000円まで改善できたとすると、
来店数はおよそ42人、1日あたり1.7人の施術で良いことになります。

さらにリピーターが増えれば新規集客にかける時間も少なくて済むようになり、より働く時間を減らすことができます。

物販に取り組む

エステサロンは基本的に施術をしなければ売上が立たないビジネスモデルです。
ですが、物販に取り組むことで時間を使わずに売上を増やしていくことができます。
例えば化粧水や乳液、健康食品など継続的に使うものや、セルフケア用の美容機器などが挙げられます。

物販に押し売りのイメージを持つ人もいると思いますが、うまく活用することでお客様の満足度を高めることもできます。
お客様の悩みを解決できるアイテムを仕入れておき、必要に応じておすすめしていきましょう。

人を雇う

自分で施術をすることにこだわる以上、プライベートはある程度諦める必要があります。
もし自由な時間を大幅に作りたいのであれば、スタッフを雇用するという道を考えましょう。
その場合は募集・採用・事務手続き・教育・給与の支払いなど施術とは関係のない仕事が多く発生します。
はじめに取り組むことが大きく増えますが、うまくいけば自分がほとんど働かなくても回り続けるサロンを作ることができます。

自由な働き方を「最初から」求めるなら、開業はおすすめしない

上にあげた2つは、「最初は頑張って、後で楽をする」というタイプの仕事です。
またこれに限らず、基本的に開業とはそういう仕事です。

もし「明日からすぐに」自由に働きたいと考えているのであれば、開業は絶対におすすめしません。
最低でも1年以上は仕事優先で時間を使い、後で自由に働ければ良いと考えられる人は、
結果的に年収も自由な時間も増やしていくことができます。

3.これができればOK!開業に向いているのはこんな人

開業には向き不向きがあります。
実際にエステサロンを経営しているオーナーの1日の流れを見ながら、
自分が開業に向いているかどうかを考える一つの参考にしてみてください。

超リアルなサロンオーナーの1日の仕事を大公開

エステサロンの経営にはさまざまな仕事があります。
では具体的に、サロンオーナーの1日の仕事を見てみましょう。

8時半 開店前

・サロンの掃除(玄関、トイレ、部屋全体など)
・タオル準備
・ベッド、部屋準備
・今日の予約の確認

10時〜20時 サロン営業中

・お客様お出迎え〜施術・会計
・部屋の片付け・準備
・備品の発注・買い出し
・使ったタオル等の洗濯・乾燥など
・お客様のカルテ作り
・SNS投稿、公式ラインでメッセージ配信など
・新規集客のための広告(ホットペッパー、SNS、HPなど)作り&分析&修正
・新メニュー、クーポン作り
・口コミ返信

20時〜22時 閉店後

・レジ締め、売上管理(売上入金・振込・表で管理、経費をまとめて記載管理したり、などもある)
・サロンの閉め作業(掃除、片付け、洗濯回して干す、など)
・明日の予約、業務確認

(それ以外にも、、、)
・サロンの課題発見&解決
・スタッフを雇う場合は、マニュアル作り・求人広告を出したりなど
・次月や数ヶ月先の季節に合わせたキャンペーンや広告を考えたり(閑散期などの売上の波を対策)などもある!

こんな生活にワクワクできる人は向いています

ここで、なぜこのような働き方になる理由を考えてみましょう。
その理由は「全て自分で決められるから(決めなければいけない)」です。

なんだか面倒臭そうだなと思うのであれば無理に開業することはありません。
一方で、これだけ仕事があることを「自由だ」と感じる人はかなり向いています。

まとめ

いかがでしたか?
今回は「エステを開業する」というテーマについてお伝えしました。
かなり現実的な話が多かったので、がっかりしてしまった人もいるかも知れません。

本当に開業するとなると楽しいことばかりではありませんが、
一方で乗り越えた先に得られるものも想像以上にたくさんあります。

困難があると分かっていてもチャレンジしたい!という方を、サロンオーナーズは心から応援します。

本ブログに関する質問や、美容機器の導入に関するご相談はこちらで受け付けています。

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